2026年6月02日

骨の健康を守るために ~カルシウム不足に注意しましょう~
骨粗しょう症について心配されている方は骨の健康を維持するためには日頃から十分なカルシウムを摂取することが大切です。
実は、日本人女性の多くはカルシウム摂取量が不足しています。
厚生労働省「国民健康・栄養調査」によると、日本人女性のカルシウム摂取量は平均約450~500mg/日程度であり、多くの年代で推奨量に達していません。
一方、日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人女性のカルシウム推奨量は650mg/日とされています。(骨粗しょう症予防には800㎎/日ともいわれています)
つまり、多くの女性が毎日100~200mg以上不足している計算になります。
10代は「骨の貯金」を作る大切な時期です
骨は10代から20歳頃にかけて急速に成長し、生涯で最も骨が丈夫な状態となる「最大骨量(ピークボーンマス)」に達します。
この時期に十分なカルシウムを摂取できないと、最大骨量が十分に獲得できず、将来的な骨粗しょう症リスクにつながる可能性があります。成長期から若年成人期は特にカルシウム摂取を意識することが大切です。
特に、低用量ピルやジェノゲストを内服している方は積極的にカルシウム摂取を心掛けてください。
骨密度低下にあまり影響がないというデータも多く、骨粗しょう症になりやすいから、このようなホルモン剤は勧めないということでは全くありません。(むしろ勧めることが多い)
理論上、ホルモン低値が続くと骨密度に影響がある可能性がある、という心配事項はあるので、安心してホルモン剤を内服継続する上でも、あまり乳製品が好きでない方、カルシウムを含む小魚などの摂取が多くない方はサプリメントでのカルシウム補充も検討してみてはいかがでしょうか。
更年期世代は骨粗しょう症予防が重要です
女性は閉経前後になると女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、骨量が低下しやすくなります。
骨粗しょう症になると、
・背中が曲がる
・身長が縮む
・骨折しやすくなる
など、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
そのため、更年期世代では骨量の維持が重要になります。
適度な運動や十分なタンパク質摂取とあわせて、カルシウムをしっかり補うことが骨粗しょう症予防につながります。
当院では吸収型カルシウム「ユニカル」を採用しています
カルシウムは摂取するだけでなく、「どれだけ吸収されるか」も重要です。
当院では、吸収性に配慮したカルシウム製剤である「ユニカル」を採用しています。
ユニカルは卵殻カルシウムを原料としたカルシウム食品で、吸収率の高さが報告されています。
更年期以降は女性ホルモンの低下に伴い骨量が減少しやすくなりますが、カルシウムを適切に補うことで骨の健康維持が期待できます。
また、ユニカルについては、更年期以降の方において骨密度改善の可能性が報告されています。
ただし、サプリメントだけで骨粗しょう症を予防できるわけではありません。
適度な運動、十分なタンパク質摂取、ビタミンDの補充、必要に応じた骨密度検査などを組み合わせることが大切です。
母娘で骨の健康を考えてみませんか?
10代の娘さんは将来の骨量を蓄える時期です。
一方、お母さま世代は骨量を維持する時期になります。
若い頃のカルシウム不足は最大骨量の獲得不足につながり、更年期以降のカルシウム不足は骨粗しょう症のリスクにつながります。
骨の健康は一生を通じて大切なテーマです。
ぜひ母娘でカルシウムの摂取について考えてみてください。
食事だけで十分な摂取が難しい場合は、サプリメントを活用する方法もあります。
サプリメントも「摂りすぎ」には注意が必要です
カルシウムは骨の健康に重要な栄養素ですが、多く摂ればよいというものではありません。
過剰摂取によって、
・便秘
・腹部膨満感
・高カルシウム血症
・尿路結石のリスク上昇
などが起こる可能性があります。
特に、複数のサプリメントを併用している方や、カルシウム強化食品を多く摂取している方は注意が必要です。
用法用量を守って、複数の同じ成分が含まれるサプリメントを摂取しないようにしてください。
当院では吸収型カルシウム「ユニカル」を扱っております。ご希望の方は院内で購入できますので、お気軽にご相談ください。

【参考文献】
厚生労働省「国民健康・栄養調査」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン
女性医学ガイドブック 思春期・性成熟期編
女性医学ガイドブック 更年期医療編