
美容内服
美容内服
ビタミンC(アスコルビン酸)、パントテン酸(ビタミンB5)を含むお薬です。
ビタミンCには抗酸化作用、コラーゲン生成促進作用、メラニン生成抑制作用あります。
パントテン酸はビタミンCの働きを高める効果があるといわれています。2つの成分が配合されたことでシミや色素沈着に対する美白効果が期待できるといわれています。
通常、成人には1回1〜3錠を1日1〜3回経口投与する。と添付文書にありますので、適宜増減頂いても構いません。
大きな副作用は少ないですが、胃不快感、悪心・嘔吐、下痢等が出る場合があります。その際は適宜減量、中止しましょう。
アスコルビン酸(ビタミンC)により、各種の尿検査で、尿糖の検出を妨害することがある。アスコルビン酸(ビタミンC)により、各種の尿試験紙法による尿検査(潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)・便潜血反応検査で、偽陰性を呈することがある。(本当は陽性なのに、陰性と出てしまう。)健康診断を控えている人は念のため検査の2-3日前からは内服を中止しておくことを勧めます。
ビタミンB1、B2、B6、B12の配合剤で、不足しているこれらビタミンを補いバランスを整えます。健康な皮膚や粘膜を維持する効果に加え、抗炎症作用により肌荒れ・ニキビの予防や改善にも効果があります。
大きな副作用はありません。以下のような副作用が出た場合は適宜減薬、中止しましょう。
過敏症 | 発疹、そう痒感 |
---|---|
消化器 | 悪心、嘔吐、食欲不振、胃痛、胃部不快感、腹部膨満感、口渇、下痢 |
その他 | 不眠、頻尿 |
ビタミンB2により、尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある。
ユベラの成分は、トリコフェノール酢酸エステル(ビタミンE)です。ビタミンEは抗酸化作用、コラーゲン生成作用を持ち、皮膚の新陳代謝を高めることで、メラニン色素の沈着を防く効果があります。脂溶性ビタミンですので、規定以上の内服は控えましょう(ビタミンB,Cのような水溶性ビタミンと異なり、過剰摂取すると体に蓄積されます)。他のサプリなどでビタミンEをすでに摂取されている方は重ねて摂取しないよう注意してください。
以下のような副作用が出た場合は適宜減薬、中止しましょう。
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
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消化器 | 便秘、胃部不快感 | 下痢 |
過敏症 | 発疹 |
添付文書には、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継 続又は中止を検討すること。とあります。胎児への大きな影響や母乳移行をした場合の子供への影響について大きなものはないようですが、気になる方は中止してください。
トランサミン(一般名:トラネキサム酸)は人口的に合成されたアミノ酸の一種で、止血作用・抗アレルギー作用・抗炎症作用などがありまず。婦人科では過多月経の止血効果を狙って処方することもある薬です。(この場合は短期間の内服です)近年では美白効果のあるシミ治療の飲み薬としても用いられるようになり、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
けいれん(頻度不明)
人工透析患者において痙攣があらわれることがある。とあります。人工透析中の方は内服しないようにしましょう。
0.1〜1%未満 | 0.1%未満 | |
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過敏症 | そう痒感、発疹等 | |
消化器 | 食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、胸やけ | |
その他 | 眠気 |
下記のような条件に当てはまっている患者さまの場合は原則としてトランサミンを処方しません。
トランサミンは上で述べたように、止血作用があるため、血液が固まりやすくなることによって生じる脳梗塞や心筋梗塞、血栓症の既往がある患者さまには使用できません。また、静脈瘤など血栓ができやすい状態の方も使用できません。低用量ピルには、血栓症の副作用があります。トランサミンとの併用が禁止されているわけではありませんが、当院では低用量ピル内服中にトラネキサム酸の美容目的の内服は勧めません。風邪や過多月経など、トラネキサム酸を処方される場合があります。トラネキサム酸の過剰摂取にならないよう、内服薬はきちんと申告するようにしてください。
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