2025年5月04日

GSMとは
更年期~閉経後の女性の中には、膣の乾燥感やかゆみ、性交痛、頻尿や尿漏れといった症状に悩む方が少なくありません。
これらはGSM(Genitourinary Syndrome of Menopause:閉経関連性器尿路症候群)と呼ばれる状態で、女性ホルモンの低下によって起こるものです。
実は、放っておくと進行してしまうといわれています。年齢のせいだから仕方ないと言われたり、思っている方は多いのではないでしょうか。症状はしっかりと治療することで改善が期待できます。
まずは、簡単なセルフチェックから始めましょう。
✅ GSMセルフチェックリスト
- □ 腟や外陰部が乾燥してヒリヒリする
- □ 外陰部にかゆみがある
- □ 性交渉のときに痛みを感じる
- □ おりものが減った
- □ 外陰部のにおいが気になる
- □ 腟内から微量の出血がある
- □ 排尿時に違和感や痛みがある
- □ 膀胱炎を繰り返している
→ いくつか当てはまるものがあった方は、GSMの可能性があります。(特に出血のある方は、GSMの可能性もありますが、まずはがん検診をはじめとした精査が必要です。すぐに受診してください。)
治療法
当院では症状やご希望に応じ、さまざまな治療をご提案しています。
⭐️ホルモン補充療法(HRT):全身の更年期症状を含めてケア、特にホットフラッシュのある方にはお勧めです。
⭐️局所エストロゲン療法:膣粘膜に直接働きかけ、乾燥や痛みを緩和します。
⭐️漢方治療:乾燥は水・血の不足からきているもの。体の中から潤いを取り戻す処方を考えます。
⭐️プラセンタ治療:ほかの治療と組み合わせることも。更年期や老年期の諸症状の改善に。
⭐️保湿剤によるセルフケア:ホルモンを使わずに粘膜をうるおす方法。保湿は本当に重要です。当院では医療機関専用外陰部専用ジェルをお勧めしております。院内で購入可能です。
⭐️BIJIRIS(ビジリス):高周波を使った骨盤底筋トレーニング。服を着たまま座るだけ。尿もれ予防や膣のゆるみ改善に◎ 当院ではお手頃な価格で気軽にトライできます。ぜひお試しください。→https://ny-tutuji.com/medical/medical13/
⭐️腟レーザー治療(モナリザタッチ):膣のCO2レーザー治療で潤いと弾力を取り戻す最新ケア。ホルモンが使えない方にもおすすめ →https://ny-tutuji.com/medical/medical12/
当院のGSM治療の特徴
当院では腟レーザー治療(モナリザタッチ)を導入しています。
腟内や外陰部を細部まで産婦人科専門医が診察し、適応をみて行います。
ほかの治療ではなかなか改善しない症状がある場合に選択できるオプションがあることが当院における治療の特徴です。
レーザーだけでなく、上記のような様々な治療法があります、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
「年齢のせい」ではなく、婦人科医師と一緒に改善へ
GSMは誰にでも起こりうる自然な変化ですが、「仕方ない」とあきらめる必要はありません。
専門の婦人科で相談することで、快適な日常を取り戻すことができます。
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