2025年4月10日

はじめに
子宮頸がんは、女性の健康を脅かす疾患の一つです。特に若年層に多いのが特徴ですが、日本では50代以降も依然として患者数が多い状態です。働き盛りの女性、小さな子供のお母さん、これからこどもを持ちたいという方の機会を奪う非情な癌です。しかし、定期的な検診と適切な予防策により、そのリスクを大幅に低減できます。昨年10月に開院した当院ですが、開院年度は市検診などを行うことができないという市の方針があり、たくさんのお問い合わせを頂いていたにも関わらず心苦しい思いでした。この4月より当院でも市検診(子宮がん検診)を行うことができるようになり、地域のみなさんのお役に立てることが増え、とても嬉しく思っております。
本日は、子宮頸がん検診の意義や、HPVワクチン接種者も検診が必要な理由についてご紹介します。
参考→
https://jsgo.or.jp/public/keigan.html子宮頸がん検診の意義
子宮頸がん検診は、前がん病変や初期のがんを早期に発見し、適切な治療につなげることを目的としています。特に自覚症状がない初期段階での発見が可能であり、早期治療により子宮を温存できる可能性が高まります。近頃はHPV単独検診の意義についても議論があり、医学的なメリットと行政やコストの間で折衝が行われているところかと思います。が、それぞれのお住まいの自治体でできる検査を行うことが、『しないよりは絶対に良い』ということは否定のしようがありません。
HPVワクチン接種者も検診が必要な理由
HPVワクチンは、子宮頸がんの主な原因である特定のHPV型の感染を予防しますが、すべてのHPV型をカバーしているわけではありません。そのため、ワクチン接種者でも定期的な子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。
婦人科受診の機会が少ない方へ
日常生活で婦人科を受診する機会が少ない方こそ、定期的な子宮頸がん検診が重要です。検診は、子宮頸がんの早期発見だけでなく、他の婦人科的疾患のチェックにもつなげることができます。
まとめ
あなたの健康を守るために、定期的な子宮頸がん検診を受けることは非常に重要です。HPVワクチンを接種している方も、そうでない方も、ぜひ検診を受ける習慣を身につけましょう。小さな一歩が、大きな安心につながります。当院では流山市検診だけでなく、市検診の対象でない患者さまのも子宮がん検診単独であれば3,600円(税込、診察料、結果説明料込み)という受けやすい価格設定にしております。ぜひ、検診を受けてくださいね。