【PMS(月経前症候群)とは?】|流山つつじの街の女性クリニック|流山市南流山の婦人科

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【PMS(月経前症候群)とは?】

【PMS(月経前症候群)とは?】|流山つつじの街の女性クリニック|流山市南流山の婦人科

2025年4月24日

生理が近づくと、イライラしたり、気分が沈んだり、身体がむくんだり…。こうした症状に心当たりのある方は、PMS(月経前症候群)かもしれません。

PMSとは、月経が始まる3〜10日前くらいから起こるさまざまな不調のことを指します。生理が始まると自然と症状が軽くなったり消えたりするのが特徴です。

【PMSの症状は多岐にわたります】

PMSの症状は人によって異なり、以下のような身体的・精神的な不調が組み合わさって現れることが多いです:

  • 精神的症状:イライラ、不安感、抑うつ、情緒不安定、集中力の低下
  • 身体的症状:腹痛、腰痛、頭痛、乳房の張り、便秘、下痢、むくみ、肌荒れ

【原因について】

PMSの原因はまだ完全には解明されていませんが、生理前に黄体ホルモン(プロゲステロン)が高まることが関与していると考えられています。ホルモンの変動が脳の神経伝達物質(セロトニンなど)に影響を及ぼし、気分や体調の変化を引き起こすとされています。

【PMSの治療方法】

PMSの治療は、症状の強さやライフスタイル、妊娠の希望の有無などに合わせて選択します。当院では、以下のような治療を組み合わせてご提案しています。

1. 低用量ピル(OC/LEP)

ホルモンバランスを安定させ、排卵を抑えることで症状の根本改善が期待できる治療法です。月経周期の安定化、月経痛の軽減など複数のメリットが得られることが特徴です。

2. ジェノゲスト(ディナゲスト)

プロゲステロン製剤で、月経困難症がある方、子宮内膜症などの治療薬でもあります。ピルと大きく異なる点は血栓症の副作用がないことです。そのため、ピルを片頭痛などがあり飲めない方でも内服可能です。ホルモンの波を抑えることで、PMSだけでなく月経困難症の改善にも効果があります。

3. 漢方治療

体質や症状の出方に合わせて選ぶオーダーメイド型の治療です。ごく一部の例を挙げます。

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラや落ち込み、不眠など、精神症状に効果が期待されます。
  • 抑肝散(よくかんさん):イライラしたり気持ちが昂ったり、情緒の波が強く出やすい方に。
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷えやむくみが気になる方に。

4. トコエル(大塚製薬)

ビタミンE(ビタミンEの中でもむくみ改善に効果が高い成分)、エクオール、カルシウムを含む機能性サプリメントです。
むくみ、乳房の張り、イライラなど身体と心の両面にやさしく働きかけることが期待されます。副作用がほとんどないため、初めての治療としても取り入れやすい選択肢です。

【まとめ】

PMSは「気のせい」ではなく、医学的にも認められた体と心の変化です。症状がつらいと感じたら、ひとりで悩まずご相談ください。あなたの症状に合った、無理のない治療法をご提案いたします。

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